山田町山田の大杉神社(佐藤明徳(あきなり)宮司)の神幸祭は16日、同町中心部で行われた。黄金のみこしの海上渡御(とぎょ)では担ぎ手の男衆が海に繰り出し、力強い姿に多くの観客が拍手を送った。

 東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげた後、担ぎ手約100人は、同町北浜町の岸壁から山田湾に入水。雨空の下、山田大神楽衆や山田境田虎舞衆にはやし立てられ、岸壁と海を何度も往復した。勇ましく海に繰り出す男衆に大勢の観客から歓声が上がった。

 みこしは輿船(こしぶね)に移され、山田湾口の明神崎で参詣。海上安全・大漁を願った。

 大杉神社は震災で本殿、みこしが大破。再建を進め、2014年から海上渡御が復活した。地盤沈下で遠浅部が減り、入水できる範囲が狭くなるなど震災の影響は今も続くが、同神社神輿(みこし)会の上林善博会長は「若い担ぎ手が年々増え、奮闘してくれる」と裾野の広がりを歓迎する。