久しぶりに訪れた店、どこか違う。商品をかごいっぱいに入れて会計に向かい、初めて気付く。セルフレジばかり。かごに入れたまま瞬時に読み取り、現金やカードの支払い方法も選べる

▼手順を示す画面を眺めていたら、サポートスタッフが声を掛けてくれた。「店員さんの負担が少しは軽減されましたか」などと応じていると自嘲気味に言う。「僕もそのうちクビになっちゃうかもしれません」

▼言葉に詰まるこちらに、冗談と言い直した彼だが、人工知能(AI)など技術革新で店舗から人が消える未来は近いかもしれない。近所にあるスーパーやコンビニで、セルフレジを見かける機会もぐんと増えた

▼レジといえば、まもなく迫った消費税増税に対応した新機種に、注文が殺到しているという。通常10%に引き上げられるが、酒類を除く飲食料品などは8%に据え置く軽減税率を適用。これが何ともややこしい

▼購入した食品の店内飲食は外食扱いの10%となるが、外食大手の中には同一料金で対応するところも。経済対策の一つ、キャッシュレス決済でのポイント還元は導入する店と、しない店と。何だか戸惑いそうだ

▼老後2千万円問題で財布のひもは締まりがち。年金暮らしで受診控えとも聞けば切ない。社会保障費にも充てられる増税分。混乱が起きぬよう、準備を怠りなきよう。