県教委が県内6カ所で行うNIE(教育に新聞を)推進アドバイザー出前授業が10日、一関市の一関小(吉野新平校長、児童611人)で始まった。岩手大付属小の関戸裕教諭が、4年社会の「昔から今へと続くまちづくり」の単元導入で新聞を活用。子どもたちは、記事から古里のまちづくりの歴史を身近に感じて学びを深めた。参観した教諭ら約40人は、時空を超えて思考する児童の姿からNIEの効果を実感した。

 関戸教諭は4年2組の児童33人に写真や地図でまちを流れる用水路に注目させ「用水路(堰(せき))はいつ、だれがつくったのだろう」と学習課題を立てさせた。

 その上で4月24日の本紙「農業用水に豊作託し 照井堰用水安全を祈願」の記事を提示。児童は、開削した奥州藤原氏家臣・照井太郎高春の名前や利用開始年代、総延長、用水供給面積を読み解き次々発表した。

 藤沢一輝君と千葉彗良(せいら)さんは「用水路は生活を良くし作物を育てるため昔の人が造ったことが分かった」「新聞は難しいと思ったけれど文章の流れで読めて楽しかった。詳しく分かりやすい。また、授業で使ってほしい」と笑顔を見せた。