1953年に創業した奥州市水沢佐倉河のあらや豆腐店(小野寺栄一店主)は、1日の営業を最後に66年の歴史に幕を下ろす。地元食材を使ったこだわりの豆腐を作り続けた小野寺さん(72)は長年の思い出を振り返り、常連客との出会いに感謝する。

 材料の大豆は全て胆江地域産。豆乳ににがりを加え、プレス機で30~40分かけて搾った木綿豆腐は、凝縮された大豆のうま味と硬めの食感が特長だ。黒豆を混ぜてコクを出した豆乳も人気で、遠方からのリピーターも多かった。

 スーパーなどへの客の流出や1人で店を切り盛りする小野寺さんの体力面の不安もあり、閉店を決めた。

 「本当は大事なお客さんのためにもっとやりたい気持ちもある」と目を潤ませる小野寺さん。「店頭でいろんな話をしたりと、いい時間を過ごしてきた。最後に皆さんにありがとうと伝えたい」と語った。

 1日は午前8時から午後8時ごろまで営業する。問い合わせは同店(0197・24・5583)へ。