三陸鉄道(中村一郎社長)は31日、宮古市津軽石の三鉄津軽石駅で巨大なサケの木彫りのモニュメントと、天井からつるす新巻きザケのぬいぐるみなどの設置式を行った。取り組みは駅の「名物化運動」の第1弾。沿線住民らと協力しながら駅舎の魅力アップを図り、利用者増加につなげる。

 式には木彫りを制作した工務店経営の植野義水さん(76)=盛岡市上田堤=や、ぬいぐるみを作った地域の住民ら約40人が参加した。

 9匹のサケが彫られたモニュメントはホームに設置された。「未来に向かって昇っていく鮭(さけ)の群れ」がタイトルで高さ2メートル、重さ1トンのケヤキ製。東日本大震災で久慈市の海岸にがれきと一緒に漂着した巨木で、あまりに立派なため処分されずにいたものを植野さんが引き取り、休みなどを利用して3年がかりで完成させた。

 これまでもウサギやクマ、アワビをかついだネコなど動物の木彫りを「駅員」として作り、提供してきた植野さん。「サケのように海から帰ってきた木なので、原形を生かし再び命を吹き込んだ。『鮭の町』の津軽石のシンボルになればうれしい」と力作を見上げた。