精密加工品製造のアロン社(東京都港区、資本金1億4千万円、山田太進社長)は一関工場(一関市東台)に第3工場を新設し、8日操業を開始した。花泉工場(同市花泉町)のバックアップとして、同工場とともに産業用ロボットの部品製造を受け持ち、災害などの非常時でも生産を継続できる態勢を整えた。

 工場増設は、災害時に早期復旧の手順をまとめた事業継続計画(BCP)に基づき、これまで花泉工場だけで受け持っていた産業用ロボットの部品製造を第3工場で分業化する。山田社長は「国内で、うちしか作れないオンリーワン製品が多数あり、BCP対策は急務だった。花泉とは別の場所に工場を整備し、供給をストップさせないようにしたい」と狙いを述べた。

 一関、花泉両工場合わせて約110人の従業員のうち10人程度を第3工場に振り向け、モーターの回転数を制御する特殊な円盤などを生産する。

 当面、生産や雇用の拡大にはつながらないが、中長期的には増産を見据えて新工場を建設した。山田社長は「産業ロボットは日本の数少ないお家芸。今後、需要は大きく伸びる。両工場がフル稼働となれば、従業員を20人程度増やす必要がある」と見通した。