花巻市の花巻農高と秋田市の金足農高の野球部の交流戦は8日、金ケ崎町の森山球場で行われた。昨年は金足農高が夏の全国高校選手権で準優勝したため実施されず、2年ぶりの試合となった。1989(平成元)年から始まった農業高校同士の親睦を育む一戦は、令和の時代になっても途切れることなく続き、両校選手が切磋琢磨(せっさたくま)に汗を流した。

 午前と午後に2試合が行われ、花巻農高の選手20人と金足農高の選手37人が参加。両チームが秋季県大会を見据えたメンバーで臨んだ1試合目は、五回まで1-1と緊迫した展開。花巻農高は六回裏2死満塁から押し出しの四球で勝ち越すと、8番梅野万寛(まひろ)選手(2年)の左越え適時打で5-1と突き放した。七回にも6点を加え、11-1と大勝。投げては主戦菊池遥歩(あゆむ)主将(同)が要所を抑えた。

 菊池主将は「強いチームにも自分たちの実力を発揮できた。自分たちも甲子園に行くという気持ちをもって練習していく」と刺激を受けた。金足農高の中泉一豊監督は「同じ農業高校なので、選手たちは野球に限らず情報交換できる。花巻農高は投手を中心に、選手が伸び伸びプレーしていた」と目を細めた。

 交流戦は花巻農高野球部の父母会員が、84年春の選抜大会で甲子園出場した実力校の金足農高に働き掛け実現。隔年ごとに岩手と秋田を会場に開催している。