住田町の木造仮設住宅の取り組みを支援する森林保全団体モア・トゥリーズ(東京)の代表を務める音楽家の坂本龍一さんは8日、同町の仮設団地を見学した。同団体は東日本大震災後3億円を目標に寄付金を募り毎年同町に贈っている。震災から間もなく8年5カ月。坂本さんは仮設団地の住民らと交流し、被災地支援を続けている同町の取り組みに理解を深め、支援継続に誓いを新たにした。

 同町は震災後、約3億2千万円をかけて独自に木造仮設住宅93戸を建設した。坂本さんは、三陸防災復興プロジェクトの一環で同町世田米の町役場に再現展示されている仮設住宅を見学し、2018年度に集まった支援金約342万円の目録を神田謙一町長に手渡した。支援金は累計約2億389万円となった。

 その後、12年にも訪れた同町下有住の中上仮設団地に移動。住民の手料理を楽しみながら下有住地区公民館の金野純一館長(75)や住民らと交流した。自治会長を務め、今年陸前高田市気仙町に自宅を再建した柳下(やなした)八七(やしち)さん(68)は「仮設にいたからいろんな人とのつながりができた」と再会を喜んだ。

 坂本さんは「住民の皆さんが元気でほっとした。最後までケアしようという町の姿勢が貫かれている」と感銘を受け、「他の地域でも災害が起きて世間の関心がそれてきているが、一度縁ができた以上最後まで頑張って支援したい」と思いを寄せた。