菊池雄星(花巻東高)が復調の手ごたえをつかんだ。「特にスライダーはすごくいい軌道。ストレートでも久しぶりに欲しいところで空振りがとれた」と振り返ったのは五回だ。安打と暴投で1死二塁、3番マチャドは速球で空振り三振。4番ホスマーは、カウント1-2からの外角速球で見逃し三振。「今後のきっかけになるようなボールがいった」と充実感を漂わせた。

 ここ1カ月以上、不本意な投球が続いていたため、この日はテークバック時に左肩が背中側に入っていたのを修正。両肩と本塁を結ぶラインが一直線になり、腕を上げる動作、右足を着地するタイミングがかみ合った。

 ここ数試合に比べ右足の上がっている時間が長く見えたのは、力をためる動作がスムーズにいっていたからだろう。「高めストレートとスライダー。この二つで空振りを増やしていかないと難しい」と言う生命線の2球種の威力が復活した。

 今季の登板はおそらくあと7、8度。「いい形で終わりたい気持ちが強いので思い切ってフォームを変えてみた」と菊池。感覚を確かなものに固める作業を、残り試合でやり切るつもりだ。

(シアトル共同=小西慶三)