花巻市と花巻商工会議所(高橋豊会頭)は5日、同市内のホテルで国際リニアコライダー(ILC)市民セミナーを開催し、誘致実現に向けた機運盛り上げを図った。

 企業関係者、一般市民ら約180人が参加。県ILC推進局の佐々木淳局長が「ILCの最新動向について」と題し、岩手、宮城両県にまたがる北上山地(北上高地)が建設候補地となった理由、国内外の動きについて講演した。

 佐々木局長は「研究から派生する技術は生命科学、エネルギー、宇宙の分野などに応用できる。企業や大学に応用してみませんかと働き掛けもしている」と取り組みを紹介した。

 誘致が実現すると国内外から多くの研究者の定住が見込まれる。今後のまちづくりに関して「花巻はインバウンド(訪日外国人客)が多く、(外国人の受け入れに関するこれまでの)実践を続ければ態勢整備できる。高速交通網の要衝という点が花巻の強み」と力を込めた。

 花巻国際交流協会理事長でもある佐々木史昭同会議所副会頭は「誘致実現で英語を共通語とする研究者や家族が多数居住するため、地域とどう共存していくかが課題」とし「県内でも飲食、レクリエーション、不動産関連業種を中心にインパクトのある動きが出るだろう」と展望する。