花巻市は11月10日まで、宮沢賢治の童話をモチーフにした創作メニューが食べられる「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」を開いている。同市内のイタリア料理店や喫茶店など10店舗が花巻産の農畜産物を使った料理や農産加工品を提供。市内での開催は今回が初めてで、賢治関連の施設を訪れる観光客や市民に花巻の豊かな農業や食の魅力を発信する。

 同市諏訪町のHAIKARA-YAは賢治童話「祭の晩」を題材に、野菜や豆、豚肉などを煮込んだ「アイントプフ」やパンを団子のように串に刺し、自家製の黒ニンニクを塗ったトーストなどが味わえる。アイントプフは野菜がとろけるまで煮込んであり、具材のうま味が凝縮された一品だ。

 畠山明彦店主(51)は賢治の生きた時代を想像しながら、落ち着いた色合いの盛り付けで仕上げた。「亮二と山男の互いを思いやる関係が理想的で、題材に決めた。食べ物本来の味わいを楽しんでほしい」と料理の魅力を語る。