八幡平市の平舘高(谷藤節雄校長、生徒183人)が毎年市内の敬老会で特別記念品として贈るオリジナル枕「紫薫(しくん)枕」が進化を遂げている。家政科学科の生徒を中心に構成する家庭クラブが寝心地や作り方などを研究し、従来よりもサイズを一回り大きくしてフィット感の向上を図った。生徒たちの工夫と地域への感謝が詰まった枕は、来月9日から始まる各地区敬老会で、市内の89歳のお年寄り242人へ届けられる。

 改良を加えた枕は縦30センチ、横50センチ、高さ6センチほど。盛岡市の寝具店への聞き取りを基に、寝返りの際に頭が落ちない大きさなどを研究した結果、昨年度までの枕より縦が約5センチ、横が約15センチ大きくなった。頭の位置をより安定させようと、新たに中央部に縦3センチ、横1センチのくぼみを作った。

 枕作りは1964年から始まり、家庭クラブの奉仕活動として継承。今回の改良は昨年度から同クラブの研究活動として取り組んできた。成果は全国高校家庭クラブ研究発表大会(8月1、2日、兵庫県姫路市)で発表、3位相当の兵庫県教育委員会賞を受賞した。

 同大会にも参加した工藤蘭さん(3年)は「試行錯誤してきた成果が詰まった枕。快適な眠りで疲れを癒やしてほしい」と期待を込める。