【米シアトルで本紙特派員・斎藤孟】憧れのエースと対決したマリナーズの菊池雄星(花巻東高)は力みが出てしまった。2本のアーチを浴び、名門球団の強力打線にのみ込まれた。「いい感覚もあったが、それ以上に甘い球をきっちり捉えられた」と唇をかんだ。

 初回は先頭に左前打を許し、2番ジャッジに通算100号本塁打をバックスクリーンに運ばれた。相手先発は田中将大。「これ以上は失点できない」と重圧がかかる中で技術とパワーを兼ね備えたヤンキース打線が前回登板で初完封した左腕のリズムを崩した。

 三回無死一塁。サンチェスを3球で追い込んだものの打ち取れず、9球目に単打を許す。続くガードナーにはボールが先行。ストライクを取りにいった90マイル(約145キロ)の高め直球を右翼席にはじき返された。サンチェスの粘り、ガードナーの選球眼に屈した。

 「満塁にしたくないという気持ちもあった。追い込んでからストライクとボールがはっきりした部分もあり、自分自身でゾーンを狭くしてしまった」と反省した。