28日の県内は湿った空気の影響で前線の活動が活発化し、沿岸を中心に大雨となった。県のまとめでは人的被害はなく、陸前高田、大船渡、釜石の3市で住家などの床上・床下浸水が発生。鉄道の運休、道路の通行止めも相次いだ。

 陸前高田市気仙町の観光物産施設「一本松茶屋」は駐車場が冠水し、入居する売店や飲食店も約15センチ浸水。2日前に閉店し、店の片付け中だった岩張楼ラーメン食堂の西條滋店主(58)は「食器などを段ボールに詰めたが水に漬かった。エアコンも駄目になった」と嘆く。

 27日午後3時から28日午後5時までの総降水量は釜石163・5ミリ、山田144・0ミリ、大船渡137・0ミリなど。陸前高田では28日午後3時10分までの24時間降水量が8月の観測史上最大(観測10年未満)の119・5ミリを記録した。

 県警高速隊によると、三陸道は陸前高田-山田間の5カ所で大雨や土砂崩れなどのため一時通行止めが発生。JRは大船渡、釜石、山田、八戸の各線で上下普通・快速列車計30本が運休・区間運休し約2790人に影響した。三陸鉄道はリアス線盛-宮古駅間が上下24本運休・区間運休するなどして約2千人に影響した。