久慈市は本年度から、職業観を身に付けて主体的に進路を選択する能力を育てるキャリア教育のプログラムを一新する。これまで各中学校で企業による出前授業などを実施していたが、企業が一堂に会して出前授業する「キャリアオーケストラ(CO)」を10月9日に初開催。企業との新たな連携の形でキャリア教育の効果を一層高める。

 27日は市内で参加企業向けセミナーが開かれ、約50人の担当者が参加。県内では大船渡市で活動実績がある教育コンサルティング・キャリアリンク(大阪市)の若江真紀社長が講演し、2020年度の学習指導要領の改定内容などを解説。「今後子どもたちには社会に参加する力や課題への対応能力が求められ、学校と企業の新たな連携が必要だ」と訴えた。

 中学生が25分ずつ、三つの企業を巡るCOの対応については「会社の意志、社会的使命の説明に続き、講師自身が体験談を交えて職種の役割や求められる能力を分かり伝えてほしい」と呼び掛けた。

 久慈市ではこれまで市内8校でそれぞれ出前授業などを実施していた。本年度からはCOと、11月中旬の社会体験(3日間)の前に各3回の事前学習を行い、最後に一連の成果をまとめる方式に統一した。初のCOは企業31社が集い、同市川崎町のアンバーホールで市内の中学2年生全員約300人を対象に開催する。