大船渡市の市魚市場に27日、本州トップを切って「秋サンマ」23トンが今季初めて水揚げされた。同市への初水揚げは昨年よりも2日遅い。魚体は小さく、漁獲量もまだ少ない。今年は不漁が予想されており、漁業者は「取れてもらわないと困る」と漁況の好転を切実に願う。

 同日午前6時半すぎから、同市の鎌田水産(鎌田仁社長)所有の大型サンマ船2隻が水揚げ。数量は昨年の初水揚げ時から3トン減った。昨年は1匹140グラム以上の大型が4割を占めていたが、今年は1、2割程度で小型が多かった。

 1キロ当たり821~900円、平均価格827円で取引。前年の初水揚げ時の800~1100円(平均価格1006円)より控えめな価格となった。

 今年は5~7月に公海でサンマ漁が行われたが、本格的な漁期は今月から。水産庁は今年のサンマ来遊量を不漁だった昨年よりも少ないと予想。主力となる100トン以上の大型船の漁が20日に解禁されたが、主要水揚げ港がある北海道でも漁獲は進まず、26日に根室市で大型船の今季初水揚げがあったばかりだ。

 本州一のサンマ水揚げを誇る同市だが、今年は初水揚げの遅れから市内の祭りで生サンマの提供が見送られた。鎌田社長(46)は「公海操業の時よりも脂の入り方はよくなっている。徐々に水揚げが進んでほしい」と好転を期待する。