選挙ずくめの夏。7月の参院選に続き、昨日は盛岡の市長選が投開票された。知事選も舌戦が続く。当落とは別に気になるのが3年前から有権者となった18、19歳の投票率だ

▼選挙は習慣に近い。初めに投票に行きそびれれば、以後の棄権の心理的ハードルは下がる。18、19歳の投票率は低下傾向で平均を大きく下回っている。若者の政治離れは全体の投票率低下を加速させる

▼この年代は、就職や進学という自身の将来を左右する時期に当たる。政治への興味が高まりにくいのも、やむを得ない面はあろう。これに拍車を掛けるのが政策の不備。新しい大学入試制度に一例を見る

▼「まったく先が見通せないほどの混乱状況になっている」。来年4月から事実上スタートする「大学入学共通テスト」。英語への民間検定試験の活用について、全国の高校長でつくる団体は危機感をあらわにする

▼民間の別々の試験の結果を比較するという、公平性への疑義は根強い。住む地域や経済状況で試験の受けやすさに格差が生じるとの見方もある。先日は共通テストに参加予定だった検定試験の実施団体が突如、不参加に転じた

▼定まらないのは英語だけではない。受験という節目に向かう若者たちの差し迫った不安、漠とした疑問に政治の関心が見えない。これでは投票率の底は割れるばかりではないか。