県北バス(盛岡市、松本順社長)子会社の岩手県北観光(同市、三上金昭社長)は10月1日、同じく子会社の南部バス観光(八戸市、高橋学社長)と合併し「みちのりトラベル東北」に社名変更する。より広域の「東北」の魅力を打ち出した旅行商品で、アジアなどからのインバウンド(訪日外国人客)を取り込む。国内旅行事業も現行2社がエリアとする岩手、青森に宮城を加える方針だ。

 県北観光が1日に南部側を吸収合併し、県北側が存続会社となって即日、名称変更する。社長には三上氏が就く。県北バスは持ち株会社みちのりホールディングス(東京都、松本代表取締役)傘下で、合併新社名にはグループ名を冠する。

 県北観光は本県全域、南部バス観光は青森県南部を中心にバス旅行事業などを手掛ける。近年は台湾や中国、タイなどアジアを中心に外国人客が急増している。名称変更に伴い、海外の代理店などと組んで東北全域をカバーする旅行商品の造成、売り込みを強める。社名を特定エリアを示す「岩手県北」や「南部」から「東北」とすることで、海外の旅行客や代理店に分かりやすく、より広域でバリエーションに富んだ旅行造成が可能になる。

 国内旅行事業も拡充する。宮城県多賀城市の県北バス仙台宮城営業所内に、みちのりトラベル東北の仙台支店を設け、営業拠点を従来の2県から宮城に広げる予定。