北上市上江釣子の江釣子中(柿崎肇校長、生徒326人)のバスケットボール部員と教諭9人は、部活動中に倒れて心肺停止した1年生男子部員の命を迅速、適切な連携による心肺蘇生法で救った。男子部員は学校に復帰し、北上地区消防組合消防本部(佐藤晃消防長)は行動をたたえ、今月中旬に感謝状を贈った。

 男子生徒は6月10日午後3時55分ごろ、同校体育館で部活動のランニング中に倒れ心肺停止した。居合わせた同部顧問が指示し、部員が職員室にいた教員に応援と119番通報を要請。担架も体育館に運んだ。

 保健室に搬送し心臓マッサージと人工呼吸を柿崎校長と教諭らが交代で実施。自動体外式除細動器(AED)を使い蘇生措置した。

 救急隊員到着まで約10分間、心肺蘇生法を続け脈拍が戻った。県立中部病院への救急搬送中に意識も回復。現在後遺症もなく登校している。

 当時の同部男子部長田原成隆(せいりゅう)さん(3年)は「無事に学校に戻ってきて安心した」と喜び、当時女子部長の松岡那奈さん(同)は「動揺したが、自分たちができることをしっかりできた」と笑顔で振り返った。