広島で被爆し、32歳の若さで亡くなった岩手町ゆかりの元宝塚女優・園井恵子(本名・袴田トミ)の命日の21日、盛岡市愛宕町の恩流寺(豊巻宗道住職)で七十五回忌法要が営まれた。参加者は、宝塚歌劇団のスターとして活躍し今年「宝塚歌劇の殿堂」入りを果たした園井の冥福を祈り、後世に継承していくことを誓った。

 園井恵子を語り継ぐ会(柴田和子会長)が主催し、関係者ら26人が参列。会員らは供養のお経を唱え、墓前に花を手向けた。

 園井は1913(大正2)年に旧松尾村(八幡平市)で生まれ、幼少期に同町川口に転居。29年に周囲の反対を押し切って家出同然で宝塚音楽歌劇学校に入学し、歌劇団に42年まで在籍した。退団後に出演した映画「無法松の一生」で好演して全国から脚光を浴びた。

 だが、誕生日の45年8月6日に移動演劇の巡業中に広島市で被爆。同21日に神戸市の知人宅で短い生涯を閉じた。