【米アーリントンで本紙特派員・斎藤孟】同点で迎えた延長十回1死満塁。エンゼルスの勝ち越し機で大谷翔平(花巻東高)は初球から強振したが、痛烈なライナーは二塁手の正面を突いた。一走トラウトは帰塁できず、併殺で万事休す。バットを持ったまま2、3歩で立ち止まった大谷は天を仰いだ。

 二塁手は二塁での併殺と本塁封殺の両方を想定し、一、二塁を結ぶ線上にいた。そこに打球が飛んでしまった。少しでもそれていれば勝ち越し打になったはず。球運がなかった。

 ただ、二回に左中間三塁打、七回には二塁手強襲の内野安打を放ち、メジャー自己最長の10試合連続安打。打率も7月24日以来の3割に戻した。

 三塁打は2ストライクと追い込まれながらも外角のカットボールに対応。巧みなバットコントロールで外野に運ぶ技ありの一打だった。

 直近7試合は打率4割4分4厘と調子は上向き。犠飛で1点が入る十回の場面で打球が上がらなかったのは、絶好調の一歩手前といったところだろう。

 アーリントンは昨年9月5日、1試合2本塁打の4安打を放った相性の良い球場。打球も調子も一気に上昇気流に乗せたい。