市役所本庁舎を昨年移転した宮古市は19日、同市新川町の旧庁舎で、48年前の定礎式で埋めたタイムカプセルを掘り起こした。東日本大震災発生時には2階まで浸水したが、多くの職員らの命を守った旧庁舎。市職員と市議らが歴史に思いをはせ「市民のための市政」に決意を新たにした。

 掘り起こし式には市役所職員と議員約40人が参加。旧庁舎の解体を担う佐々勇建設(宮古市)が、1階玄関脇の壁に埋め込まれた御影石製の定礎石(縦27センチ、横46センチ、厚さ3センチ)の周囲を削って、奥に埋まったタイムカプセルを取り出した。

 タイムカプセルはステンレス製で縦36センチ、横26センチ、厚さ6センチ。中には当時の新聞や職員録・行政組織機構などの書類が入っていた。内容物と定礎石、タイムカプセルは同市宮町の市民交流センターで展示する予定だ。

 1972年に完成した旧庁舎は、大震災では2階床下まで浸水し、職員が高層に避難した。2016年台風10号豪雨でも約1メートル浸水。にぎわいの創出と災害時の拠点化を図るため、昨年10月に宮古駅南側に移転新築した。旧庁舎は本年度中に大部分を解体し、大型複合遊具を備えた多目的芝生広場(仮称)を整備する方針。