矢巾町内の住民から「町中心部に鳥の群れが現れて鳴き声がすごい」との情報が、本紙特命記者班に寄せられた。現場は同町南矢幅の矢巾ショッピングセンター付近。夕方になると数千羽とみられるムクドリの大群が集まり、近隣住民らを驚かせていた。田園地帯だった周辺は近年、岩手医大の移転や商業施設の進出など開発が進む。野鳥愛好家や住民は急速な開発に伴う自然環境の変化が影響していると推測。立地する店舗は対応に苦慮している。

 ムクドリはJR矢幅駅東口の東約500メートルにある、同ショッピングセンターの駐車場を囲む立木に集まる。日が暮れ始めると、大群が「ジュルジュル」と大きな鳴き声を響かせる。

立木に集まるムクドリ。「ジュルジュル」と大きな鳴き声を上げる

 駐車場を所有するDCMホーマックは、鳥がとまらないように立木の枝葉を短く刈ったほか、ふんを毎日清掃するなど対応に追われている。同社東北関東開発部の岩舘寿直マネジャーは「ムクドリは昨年から増え始め、今年になってさらに増えた。対策をしているが、思った効果は得られていない。今後も町などと相談して対策していく」と頭を悩ます。

 近隣住民によると、同ショッピングセンターだけではなく、近くの並木などにも鳥が集まっている。矢巾1区区長の斎藤庄司さん(64)は「鳴き声に住民は困っている。昔からムクドリはいるが、最近は木が残っている場所に集中している。人間が対策をすると違う木にねぐらを変えるようだ」と分析する。