どちらに勝敗が転ぶか分からない4―3の八回、エンゼルスの大谷翔平(花巻東高)が貴重な追加点の起点となった。先頭打者として中前へこの日2安打目を運ぶと、プホルスの適時打で生還した。

 異なるリーグで対戦機会の少ない救援右腕ハートライブには「真っすぐの速い投手だし、甘い球をしっかり打たないと厳しい」と感じていた。初球の内角低めへの97マイル(約156キロ)は決して甘くはなかったが、バットを鋭く振り抜く。球足の速い打球があっという間に中前に届いた。

 最近5試合は打率4割3分5厘と当たっている。「無理に厳しいコースを打ちにいく必要はない」との考えを実践できているからだ。

 中前打の打球速度は、この日の全打者最速の約110マイルだった。一回の右前打も約105マイル。「上がってくれれば本塁打になる確率が高くなる」。あとは角度さえ付けば、7月27日の15号を最後に遠ざかっているアーチも生まれそうだ。 

(アナハイム共同=松下裕一)