盛岡市八幡町の岩手護国神社(藤原隆麿(たかまろ)宮司)は終戦の日の15日、戦没者追悼平和祈願祭を開いた。県内の遺族ら約260人が参列し、戦没者の冥福を祈り、不戦の誓いを心に刻んだ。

 正午の時報に合わせて黙とう。英霊にこたえる会県本部の内藤隆会長が「令和の時代を迎え、戦争のあった時代がますます遠くなり、記憶の風化を危惧する。次世代に正しく継承していくことを誓う」と述べた。参列者は戦没者名が記された火たき串を火にくべ、静かに手を合わせた。

 父がニューギニアに向かう海上で戦死した花巻市太田の新渕誠さん(84)は「遺骨も髪の毛もない。帰ってきたのは紙切れだけ。戦争は絶対にやるべきじゃない」と強調。同市下根子の主婦阿部洋子さん(71)は、戦場で病気になり、帰還後に亡くなった父の軍隊手帳を手にし「母がずっと持っていた。孫にも見せながら戦争の話をしていきたい」と継承への思いを強めた。