大船渡市末崎町の町内地域対抗野球大会(通称・盆野球)は14、15の両日、地元の市営球場と末崎中校庭を会場に開かれている。東日本大震災の影響で中断していた大会が9年ぶりに復活し、住民交流の場が戻った。

 末崎体育協会主催。地区内の各行政区単位で12チームが参加し、トーナメント方式で競った。参加資格は町内在住者か出身者。初日から住民と盆の帰省者がともに汗を流し、好プレーには仲間から大きな歓声が送られるなど終始和やかな雰囲気で大会が進んだ。

 震災前から盆野球に参加する小田地域の会社員及川宏之さん(44)は初戦で投手を務め「グラウンドの感触が気持ちいい」と復活のマウンドを満喫した。

 同球場は震災により仮設住宅が建設され、伝統の盆野球は中断が続いた。仮設が撤去され復旧・安全対策工事を終えた球場は昨年7月に一般利用を再開した。

 町内では震災前、盆野球のほかに町民運動会とバレーボール大会が行われていた。昨年は運動会開催に注力し8年ぶりの再開を実現。今年は盆野球、来年はバレーボール大会の復活を予定し、地域のスポーツ環境は一歩一歩前進する。