釜石市戦没者追悼式は9日、同市大町のテットで行われた。1945年に同市を壊滅させた2度の艦砲射撃などの戦災犠牲者に鎮魂の祈りをささげ、記憶や事実の後世への継承、東日本大震災からの早期再興を誓った。

 遺族や関係者ら約180人が参列。野田武則市長は「平和への願いを心に刻み、後世に語り継ぎ、復興に全力で取り組む」と式辞を述べた。父を戦争で亡くした釜石地区遺族会の佐々木郁子会長(76)=同市平田=は「令和の時代も争いのない、心安らかに暮らせる時代であることを心より願う」と追悼した。

 同市の女声コーラスグループ「翳(かげ)った太陽」を歌う会(種市誓子会長)の7人と、市内の中学生でつくる同会コールジュニア「蓮(れん)」メンバーの釜石中生11人が「青い空は」など4曲を献唱し、歌声で平和への祈りを届けた。