ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の主題歌作詞で知られる詩人覚(かく)和歌子さん(57)のワークショップ「ことばの泉に降りていく」は5日、紫波町紫波中央駅前のオガール中スタジオで開かれ、県内外の約50人が心に響く詩作のヒントをつかんだ。

 文化イベントを展開する同町の「たまくさ」(佐々木琢子代表)が主催。陸前高田市の高田東中校歌の作詞も手掛けた覚さんは「詩を学ぶのではなく、詩の味わいや楽しみ方を感じる機会にしてほしい」と呼び掛けた。

 参加者が事前に提出した詩も批評。「何を伝えたいかを突き詰めてから言語化すべき。書き手の切実度が具体性として現れる」と助言した。

 さらに「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」を15分で書き上げたエピソードにも触れ、「フレーズが降りてくるスピードに追いつかず、慌ててキーボードを打った。アイデアが生まれる瞬間は説明のできないことが起きる。その神秘は快感だ」と語り、ファンを喜ばせた。