雫石町上空で全日空機と自衛隊機が衝突し、162人が犠牲となった事故から48年となる30日、同町西安庭の慰霊の森で拝礼式が行われた。遺族や全日空と自衛隊の関係者、125人が犠牲になった静岡県富士市の小長井義正市長ら約110人が参列。突然奪われた命を思い、事故を後世に語り継ぐことを誓った。

 一般財団法人慰霊の森(理事長・猿子恵久雫石町長)主催。猿子町長は「二度とこのような痛ましい事故が起こらないよう、教訓を次世代につなげなければいけない」、小長井市長は「事故を風化させることなく、若い世代に語り継ぐことが私たちの使命だ」とあいさつした。

 参列者は犠牲者全員の名前が刻まれた慰霊碑の前に花を手向け、追悼した。当時25歳だった弟の文隆さんを亡くした遺族代表の小山和夫さん(76)=同市厚原=は「弟の分まで生きようと思い続けてきた。このような悲惨な事故が二度と起こらないようにしてほしい」と願った。