久慈市漁協(皀(さいかち)健一郎組合長、正組合員869人)は30日、今季から始めた海面養殖試験で育てたギンザケ約6トン、約2300匹を久慈港に初めて水揚げした。成育は順調で、産地化を目指す3年計画の試験は好スタートを切った。ギンザケは刺し身用などの需要が高い。今後は稚魚から越冬させる試験を行い、浜の安定した収入源を目指す。

 水揚げしたギンザケは、宮城県石巻市で体長20センチ、重さ約700グラムに育成した「中間魚」を4月上旬に久慈湾内のいけすに放流したもの。約4カ月間で50~60センチ、約2・7キロに成長し、同市の加工業者に出荷された。8月1日にも約3千匹を水揚げする予定。

 いけすは湾口防波堤の整備が進む湾内の静穏域を活用。10月からは通年試験に入り、10センチ、140グラムほどの稚魚約1万匹を育てて来年8月の出荷を目指す。今回の約4カ月間では魚の成育や養殖施設の耐波性に問題はなかったが、越冬試験でも同様の結果が得られるか焦点となる。