秋田県横手市で行われているNIE学習会の発起人で今春までNIEアドバイザーを務めた永沢敏昭さんに学習会の意義を聞いた。

(聞き手 NIE・読者部 礒崎真澄)

 -独自の学習会を始めたきっかけは。

 「NIE全国大会大分大会で知った教員の学習会を参考にした。『はじめは、ほそぼそとした会合だったが次第に大きくなり、大分県のNIEの活発化につながった』という。前年開かれた秋田大会の財産を生かしていくためにも、やりたいと思った」

 「また、新聞購読率が下がっている現在、義務教育で意識的に扱わないと、新聞を読まずに大人になる子どもが育つことに危機感を持ったのも一因だ」

 -教員が自主的に集い勉強する意義はどんな点か。

 「新鮮な情報を載せる新聞が『社会につながる窓』で、吟味された言葉と文章が言葉を学ぶ上で格好の素材ということは誰もが分かっている。しかし、NIEへの教員の考えや関心はまちまちだ。効果を実感する人が知人を誘い情報交換することでNIEの輪は広がる」

 -初開催から3年、12回の開催を重ねた。

 「着実に広がりを見せている。教え子の高校生や自分の子どもを連れてくる教員、秋田市や由利本荘市など離れた場所から参加する教員-と、年齢的、地域的に広がりNIEの浸透を感じる」

 -岩手でも教員の自主的なNIE学習会が立ち上がった。

 「新しい情報、たくさんのジャンルを掲載する新聞は『宅配図書館』。教育的な効果を考えたとき、新聞活用の道は間違いない。NIEの効用を実践を通じて広く岩手の先生に伝えてほしい。肩肘張らず、無理せず、数カ月に1度集まることで、私たちのように、はじめは小さくとも少しずつ輪は広がる」

 ながさわ・としあき 元横手市教委学校教育指導員(理科、NIE担当)。秋田県由利本荘市立小友小、横手市立浅舞小、朝倉小の校長を歴任。19年3月まで日本新聞協会認定NIEアドバイザーを務める。64歳。仙台市生まれ。