NIEに関心を持つ秋田県の教員らが自主的に集い、同県横手市で開いている「NIE学習会」が今年、3年を迎える。和やかな雰囲気の中、実践発表やワークショップが行われる交流は、手弁当の勉強会。年間4回、10~30人が参加し、新聞活用への理解を深め、新たな実践の糧にしている。

 NIE学習会は同県のNIEアドバイザー2人の呼び掛けで始まった。元横手市教委NIE担当学校教育指導員の永沢敏昭さん(64)と六郷高教諭の佐藤香さん(56)が2016年8月、大分県で開かれたNIE全国大会に参加。毎月開かれる同県教員の自主勉強会を知った。秋田県では15年、NIE全国大会が開かれており「全国大会の財産を引き継いでいきたい。秋田でもやろう」と意気投合した。

 帰県するとすぐに動きだし翌月「NIE勉強会」としてスタート。教員11人が集まった。佐藤さんは「大分の先生は『学習会で知るさまざまな実践は参考になる』と話していた。秋田でもNIEの輪を広げたい-と考えた」と振り返る。

 17年、「勉強会」から「学習会」に名称を変更。2、6、9、12月の土曜日1回、午後の2時間程度で開かれる。平日は授業や部活動で忙しい教員生活。「買い物ついでに、気軽に、多くの先生に足を運んでほしい」との考えだ。開催12回、多いときには二十数人、車で1、2時間かかる地域からも参加するようになった。

 6月29日の学習会では、横手明峰中の渡會寛之教諭と秋田・大住小の佐藤祐貴教諭が発表した。渡會教諭は前任校の横手・平鹿中の取り組みを報告。校長が年間100枚以上、自身で作る読み比べ新聞を廊下に掲示し、生徒が「恩返しに」と「いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)にほぼ全員で応募。優秀学校賞に輝いた活動を「心をつなぐNIE」と題して紹介した。

 佐藤教諭は「NIEを日常に」と題して、地元紙・秋田魁新報社の子ども新聞の活用や写真、見出しの切り抜きコンクール活動を説明。「子どもたちは新聞に触れる機会があれば楽しんで読む。新聞活用が主体的・対話的な学びにつながることは確かだ」と結んだ。

 会場には高校生の姿も。「先生の工夫が分かった。熱意に応えていきたい」と感想を述べ、参加教員らは意欲を新たにした。