県内でも選挙の投票率が低い傾向にある二戸市。市民の意識の持ち方次第で改善できる課題と捉え、今回の参院選でも市長らによる啓発や期日前投票所の増設など、あの手この手で投票率アップを図ったが、結果は49・21%と県内市町村でワースト3。2006年の合併後、最低となった。

 選挙期間中に行った世論調査では「誰が候補者かも分からない」「投票しても何も変わらないし、選挙に行かない」といった声も聞かれた。若い世代を中心に、政治や選挙への関心、期待の低さを実感した。

 市教委は本年度、全ての小学5、6年生に週1回、こども新聞を配布する事業を始めた。新聞を読む習慣のない家庭も増えていることから、学校で読むことで視野を広げてほしいという狙いだ。初日に取材した際、新聞を広げた子どもたちが目を輝かせていたのが印象的だった。

 紙面には自分の興味のある記事だけでなく、知らない話題も載っている。新聞を読むことをきっかけに、新たなことを知る驚きや喜びを体験してもらえるとうれしい。

 さまざまなテーマに触れ自分なりの視点を持ち将来、貴重な1票を投じてもらいたいと願う。そのためにも、子どもや若い世代も読みたくなる新聞の在り方を探っていきたい。

(阿部友衣子)