【本紙特派員・斎藤孟】6月8日、初対決の初球は驚いた。外角低めを狙った球が内角高めに抜けた。94マイル(約151キロ)の球が大谷翔平(花巻東高)をえぐる。「先輩頼みますよ」「悪い悪い、力が入った」という声が聞こえてそうな一球だった。胸元をえぐる内角球、大谷の豪快な一発と、予想もできない展開で2人の戦いは幕を開けた。

 菊池雄星(花巻東高)の攻め方は7月14日、21日とも外角中心の組み立てだった。「内は甘く入ると、長打がある」と狙いを説明。真っすぐとスライダーで外角を突きながら、最後は外角のスライダーで打ち取る配球。内に入る球もあったが威力があり大谷は打ち損じ。14日は狙い通りだった。

 21日の第1打席も直球とスライダーでカウントを整え、最後は93マイル(約150キロ)の直球を低めに決め見逃し三振を奪った。2打席目(二ゴロ)はスライダーを2球続けた。3打席目(左中間二塁打)もコースは甘くなかったが、大谷のバットが届く高さだった。

 大谷との対戦で3安打を許した。外角攻めは効果的ともいえるがグッドウィンに2ランを浴び、左打者の攻め方を再考するきっかけとなったようだ。「(外角直球は)当然使わないといけないが、前後も考える必要がある。勉強になりました」と菊池。岩手対決をステップアップの糧にする。