8月に新校舎に移転する陸前高田市高田町の高田小(菅野義則校長、児童171人)は22日、「校舎への感謝の会」を開いた。東日本大震災の津波では校舎1階が浸水したが、復旧して大切に使い続けてきた。児童は地域への感謝を伝え、新たな校史を刻む決意を胸に校舎に別れを告げた。

 全校児童に加えて地域住民約40人が参加。菅野校長が「人やもの、自然を大切にする素直で広い心をこれからも大事に、多くの方に親しまれる学校を築いていきたい」とあいさつした。

 「私の好きな場所は体育館」「僕のお気に入りは図書室」「今までありがとう、いつまでも忘れない」と、全校児童で思い出を振り返る呼び掛けを行い、校歌などを歌った。代表の菅野璃子(りこ)さん(6年)が「楽しい思い出はいつもこの校舎と共にあった。新しい校舎に笑顔と元気をつないでいこう」と呼び掛けた。

 同校は1873年創立。鉄筋コンクリート造り3階建ての2棟が渡り廊下でつながる現校舎は、それぞれ1980年と87年に建設された。震災後、土地区画整理事業のため現校舎から北東約800メートルの高台に移転することとなった。現校舎は解体し、跡地に市役所新庁舎を建設する。