山田町荒川のシイタケ農家芳賀計市さん(75)は、本年度の全国乾椎茸(しいたけ)品評会(日本椎茸農業協同組合連合会など主催)の「こうこ」の部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。自身としては9年ぶり6度目、本県生産者では4年ぶりの快挙。見栄えや食感、味の良さが評価され、芳賀さんは「今までにない最高のものができた。日本一は夢のよう」と喜びをかみしめている。

 審査は静岡県で6月下旬に行われた。こうこは、傘が開ききらないうちに収穫したもので、丸みを帯びて重厚感があるのが特徴。品評会では形状で上位3点に絞られ、食味審査で順位が決まる。今回は全国から72点が出品された。

 ビニールハウス15棟、約6ヘクタールの露地栽培で合わせて約8万本のほだ木を管理する芳賀さん。今回出品したこうこは、ハウス栽培で2月に収穫した。肉厚で弾力ある歯応えや、特有の風味が最も優れていたことが大臣賞の決め手となった。また、今冬は降雪が極端に少なく、ハウス内の湿度が上がらなかったため、シイタケのかさ全体にきれいに亀裂が入ったという。40年以上、干ししいたけを作る芳賀さんが「今までで一番」という傑作だった。

 芳賀さんは全農乾椎茸品評会(全国農業協同組合連合会主催)で農林水産大臣賞に14度輝き、2009年に「名人位」を獲得。しかし、全国乾椎茸品評会では10年度の大臣賞を最後に、日本一の座から遠ざかっていた。