【米シアトルで本紙特派員・斎藤孟】五回までの投球数は74と乱れた内容ではなかっただけに悔しい黒星だ。シーズンは長い。切り替えるしかないぞ、マリナーズの背番号18。

 「難しいというか流れも良くなかった。悔しい負け方をした」。7失点で7敗目を喫し、菊池雄星(花巻東高)は唇をかみしめた。

 初回2死無走者で大谷翔平を迎えた。フルカウントから93マイル(約150キロ)の低めの直球で見逃し三振を奪う。同郷対決を制して順調な立ち上がり。二回はプホルスに右越えソロを許したが、三回は大谷を二ゴロに仕留めるなど、序盤の3回を1失点、42球とリズムは良かった。

 だが、四回に落とし穴があった。2死からグッドウィンに2ランを浴び、さらに不運な安打もあって4失点。五回は大谷、アップトンの連続二塁打などで2点を失った。

 この日は課題だったスライダーの制球がまとまり、直球で空振りを取れていた。本塁打を打たれた球は「相手が上」と言いたくなるような厳しいコース。強打のトラウトやシモンズをチェンジアップで打ち取ったことは収穫だ。

 左腕は「ボール自体はいい感じと思いながら結果が出なかった。ポジティブな要素も必ずある。冷静に見つめて次につなげたい」と歯を食いしばった。