大船渡市の鮮魚卸売加工業大力水産(及川剛社長)の子会社大力鮮冷(同)は1日、昨年に経営破綻した太洋産業(本社・東京都中央区)の施設のうち、窒素氷自動製氷工場を取得した。氷の品質には定評があり、大力水産の鮮魚輸送に活用するほか、外部販売も計画する。

 経営破綻後、他社による市内の施設取得は今回が初めて。2012年9月に完成した同工場は窒素ガスを水に入れて凍結、破砕して窒素氷を製造する。食品の酸化を抑制し、細菌の増殖も抑えるなど鮮度保持効果が高い。

 大力鮮冷は入札方式で取得し、金額は非公表。6月30日まで太洋産業が運営していたが、1日に大力鮮冷に経営が移った。

 製氷工場は同市大船渡町の市魚市場近くにあり、これまで市場の関係業者に商品が利用されていた。今後は首都圏のスーパーを中心に鮮魚を卸売りする大力水産が活用するほか、外部販売も予定している。