岩手経済研究所(高橋真裕理事長)は今春県内に就職した新入社員の意識調査結果をまとめた。就職活動が厳しさを感じたのは27・1%(前年比26・8ポイント減)にとどまり、売り手市場で約70%は比較的余裕を持って決めたとみられる。「いずれは家庭に」という女性は減り、転職・独立志向が強まった。企業は受け入れ態勢が問われそうだ。

 調査は3、4月、県内事業所の新入社員295人(男164人、女131人)に行った。就職活動が「大変厳しかった」は7・1%(同3・1ポイント減)、「厳しかった」は20・0%(同23・7ポイント減)。「それほど厳しくなかった」63・1%(同24・1ポイント増)、「楽だった」7・8%(同2・4ポイント増)だった。

 深刻な人手不足に加え、大規模採用や選考を早めた企業もあり、おおむねスムーズに進んだもようだ。

 今の勤め先で定年まで働くか尋ねると「そう思う」は53・1%(同2・9ポイント減)と2年連続で低下。「きっかけがあれば転職」は27・7%(同0・3ポイント減)、「チャンスがあれば独立」は10・6%(同4・2ポイント増)だった。

 同研究所経営相談部の岩渕啓一副部長は「新人確保は非常に困難になり、争奪戦が激化している。『厳しくない就活』はこうした現状の裏返しか。女性のキャリア意識が高まっている。企業は環境を整え、魅力を伝えるべきだ」とする。