第29回全国病児保育研究大会(全国病児保育協議会主催)は14、15日、東北で初めて盛岡市盛岡駅西通のマリオスなどで開かれている。働く女性の増加で病気の子どもを保育・看護する病児保育のニーズが高まる中、全国の看護師や保育士らが医療の知識や子どもへの対応などを学んでいる。

 14日は約950人が参加。全国の医師や大学教授らが講師を務め、6会場で講演やワークショップを行った。同協議会の大川洋二会長は、講演で子どもの健康や子育てする親の支えとなる病児保育の意義を強調。病児施設の利用率向上に向け、人工知能(AI)の導入による業務効率化や広域で行政と連携する取り組みの効果を紹介した。

 このほか予防接種や発達障害、アレルギー、絵本セラピーなど多彩な講演があり、東京都大田区の保育士萩原千尋さん(23)は「新しい発見だらけだった。今後の保育に生かしたい」と決意。初参加した京都市の保育士田中加津恵さん(52)も「時代とともに学ぶことは変わる。来年も参加したい」と話した。

 県内の病児施設、病後児施設は各13にとどまり、大川会長は「人口減少の先行する地域だからこそ、親が安心して出産・育児に望める環境づくりとしての病児施設の普及が大切だ」と指摘。同大会の会頭を務めた滝沢市穴口の小児科医山口淑子さんは「岩手は広く、病児施設はまだ足りない。拠点を増やしながら各施設のレベルアップを図りたい」と意欲を示した。