101回目の夏の甲子園切符を懸け、岩手でも球児の白球ドラマがたけなわだ。高校史上最速163キロを誇る佐々木朗希投手(大船渡高3年)に全国の注目が集まるが、この超高校級右腕と小学校時代に対戦した本県出身選手も埼玉大会で熱戦のまっただ中にある

▼花咲徳栄高の菅原謙伸捕手(3年)。千厩小、中(一関)から2年前の夏に全国制覇した強豪に進むと、厳しい競争を勝ち抜き昨秋、背番号2をつかんだ

▼父は千厩高OBの良一郎さん。野球ファンなら、聞き覚えのある名前だろう。1984年の明大4年時にエースナンバー11を背負い、スライダーを武器に神宮の森で通算3勝を挙げた

▼ノンプロで球歴を終えた良一郎さんから「俺を超えてみろ」と夢を託された次男は中学まで軟式球を握りながら、父譲りの才能で頭角を現した

▼最大の売りは二塁送球1・8秒台という強肩。DeNAの欠端光則さん(福岡高出身)ら数球団のスカウトも熱い視線を注ぐ。佐々木投手とは千厩少年クラブで投手だった当時、県大会で敗れ、本塁打も浴びたという

▼それから数年。互いにドラフト候補生へ成長を遂げ「佐々木君の球を受けてみたい」と語る。将来、岩手育ちの黄金バッテリーが誕生するかも。そんな期待を抱きつつ、最後の夏に再戦がかなうか、両県の優勝旗の行方を見守りたい。