遠野市内で合宿中の視覚障害者5人制サッカーブラジル代表チーム(16人)と、地元の子どもたちとの交流が深まっている。児童生徒が地域の伝統芸能や学校の特色を生かした歓迎メニューを準備。積極的にコミュニケーションを取る姿に選手は一流のプレー披露で応えるなど、心の絆を強めている。

 「Muito Prazer(ムイト プラゼール=初めまして)」。同市青笹町の青笹小(佐々木美紀校長、児童124人)6年生17人は11日、同校を訪ねた選手らを大きな声で出迎えた。同国の公用語、ポルトガル語での元気な歓迎に、選手らの表情は自然と緩んだ。

 17人は続いて、伝統芸能の青笹しし踊りを披露。勇壮な舞と太鼓の音につられ、選手らがサンバのステップを児童に指導する場面もあった。最後は全員で競技体験を行い、1時間の交流は終始笑顔に満ちた。

 同市宮守町の遠野西中(中野善文校長、生徒112人)は、全校で力を入れる合唱で歓迎の意を表現。10日に同校を訪れた選手らを前に、休み時間を使うなどして1カ月間集中特訓したブラジル国歌をポルトガル語で歌い上げた。

 チアゴ・ダ・シウバ選手(23)は「子どもたちの旺盛な好奇心に刺激をもらっている。異文化を楽しみながら、プレーに生かしていきたい」と気持ちを高めた。