本県と青森県で保険薬局を展開するライブリー(北上市、田中紘一社長)は、経営する花巻市西大通りの二十六(にじゅうろく)薬局に共同利用可能な無菌調剤室を設置した。同室を持たない薬局が契約を交わし、無菌製剤処理が必要な注射薬などを調製できる県内初の共同施設。8月にも本格稼働する。高齢化が進む中、在宅医療をはじめとした地域包括ケアの構築を支える。

 無菌調剤室は在宅医療に必要な点滴による注射薬、高カロリー輸液などの調製に不可欠な作業室。同社は二十六薬局の2階を改装し、広さ5・75平方メートルに区切り専用機材をそろえた。

 同薬局の無菌調剤監督責任者高橋涼太さん(32)が主導して実現。日本在宅薬学会(大阪市)の在宅療養支援認定薬剤師としての知識や北海道での病院勤務経験を生かした。共同利用で「薬局を支える薬局を目指したい」と語る。

 二十六薬局では原則として▽契約の締結▽無菌調剤に関する研修修了▽利用時の申し込み-をすれば、企業を問わず共同利用を可能とする。8月以降、主に県内の花巻近郊から受け入れを見込んでいる。