いわて加速器関連産業研究会(会長・藤代博之岩手大副学長)などは6日、盛岡市内のホテルで、国際リニアコライダー(ILC)に関するセミナーを開いた。建設コストの削減策や誘致の最新動向に理解を深めた。

 産学官の約180人が参加。高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の道園真一郎教授はコストの半分が線形加速器の建設費用にかかると説明した。その上で、インゴット(金属塊)を直接切り出した材料を使えば従来の製造工程が省略できることや、空洞表面への窒素拡散で加速性能が上がる研究を紹介した。

 建設には多様な部品が必要になるとして「準備期間に産学連携と国際協力を進め、詳細設計を進めなければならない」と説明した。

 東北ILC準備室長の鈴木厚人県立大学長は基調講演で「ILC計画が日本学術会議が策定するマスタープランの重点計画になるよう努力したい」と述べた。

 これに先立ち同研究会の総会が開かれ、加速器関連技術セミナーの開催やKEKとの共同研究の継続などを盛り込んだ事業計画を承認した。