【米アナハイムで本紙特派員・小田野純一】いよいよ長距離打者が目覚めた。エンゼルスの大谷翔平は中越えに2戦連続となる5号3ラン。5月7日の復帰から1カ月を前に量産態勢に入った。

 5-7の四回2死一、二塁。最大の6点差を追い上げる場面で、地元のファンは逆転本塁打を期待していた。

 雰囲気を感じ、力に変えた。3球目。捕手は外角に構えたが、88マイル(約142キロ)の直球が真ん中高めへ。失投を逃さず振り抜いた打球が高々と舞い上がる。

 「行くかどうか分からなかったが感じは良かった」。前夜の一発と同じような軌道に外野席のファンから「カモン」の大歓声。フェンスを越えると、場内の熱狂は次打者まで続いた。

 第1打席は初球93マイル(約150キロ)の直球を三塁方向へファウル。大谷が好調の証しだ。「長く球を見られるトップ(の位置)ができている」。第2打席はボール先行のカウントで内角低めの直球を捉え、内野手が一歩も動けない強烈な右前打。フルスイングした時の打球は速度や飛距離がメジャー屈指の数字になる。

 ただ、この1カ月は追い込まれた後の巧打が目立っていた。早いカウントで捉えきれず、強く振れない状況が多かった。

 「最近はいい感じで打席に立っている。それを継続し、また(調子が)落ちてきたと思った時に早く感覚を取り戻せるように準備したい」。好調を実感しながら一歩先も見据える背番号17。隙は見せない。