今年の「お目覚め」はいつだろうか-。5月の10連休が明けた頃から、そわそわした日々が始まった。

 八幡平市と秋田県にまたがる八幡平(1613メートル)山頂付近にある鏡沼のことだ。直径50メートルほど、すり鉢状にくぼんだ形が特徴の沼は、5月下旬ごろから独特の雪解けを見せる。その様子が竜の目のように見えることから「八幡平ドラゴンアイ」の名で近年人気を集める。

 ただ、見ることができる形や時季は、毎年微妙に違う。市観光協会も「運が良ければ見られます」と紹介しているほど、旬の時季は短い。今年は天候に恵まれ、昨年と比べると雪解けが早く進んでいる印象だ。

 人気の高まりにつれ、懸念されるのが来訪者の安全対策。周辺は雪が多く沼への転落の危険もある。今季は初めて沼の周囲にロープを回すなど、見に来る人たちが安心安全に楽しめる環境整備に努めている。

 場所が岩手、秋田両県にまたがることから、双方の連携も今後さらに必要になるだろう。より多くの方に八幡平の魅力を知ってもらえるよう、管理やPRの仕方などで協力できることがあるのではないか。

 見頃は6月上旬ごろまで。1日の山開きの際も美しい姿を残していた。まだ見ていない皆さん、ぜひ足を運んでみませんか-。

(及川 慶修)