釜石市が東日本大震災を語り継ぐ人材育成のため公募した第1期大震災かまいしの伝承者の基礎研修会は29日、市役所でスタートした。未曽有の災害の教訓を学び、後世に伝える意義をかみしめた。

 市内外から応募した27人が参加。斎藤徳美岩手大名誉教授(地域防災学)が同市の防災市民憲章の四つの理念「備える・逃げる・戻らない・語り継ぐ」に込められた意味などを紹介し、「『津波は引き潮を見てから避難すればいい』などの誤った伝聞は継承せず、自分の経験や思いを語り継ぎ、防災を文化にすることが必要だ」と呼び掛けた。

 参加者は地震、津波のメカニズムを学び、伝えるべき教訓をテーマに話し合った。研修終了後に市から伝承者証が交付された。

 市によると、第1期伝承者の応募者は最終集計の結果51人。次回研修会は8月に開く。