岩手日報社の新聞をビジネスに活用するNIB講座「新トレ(新聞トレーニング)」を人材育成プログラムに取り入れた盛岡市永井の盛岡友愛病院(遠藤重厚病院長)リハビリテーション科は、秋に行う若手職員の研修に同講座を導入するほか、就職説明会やホームページ(HP)で病院の教育システムとして紹介していく方針だ。

 リハビリテーション科で2月末から3月末まで行われた新トレには、約110人の同科職員のうち20代の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士計10人が受講。1カ月間、病院が教材として購入した岩手日報を毎日読み、記者らが講師を務める講座を4回受けた。

 講座は、新聞の読み方から始まり、見出しを使った読解力や表現力を養う要約、学会発表で必要となる効果的なレイアウト手法、最後は1カ月間読んだ記事を使った新聞作りで要約力とレイアウト力を試した。毎回、新聞を使ったプレゼンを展開。短時間で内容をまとめ、分かりやすく伝える練習を行った。

 講座終了から2カ月、病院は「『やってよかった』という職員が多く、満足度は高かった」と評価。受講した荒沢隼(じゅん)さん(25)は「患者に接する際、話題が増えたほか頭の中で要点をまとめて話せるようになった」と効果を実感する。

 小川大輔科長は「リハビリ職員は、誤解のないように分かりやすく治療の内容を伝えなければならず、専門技術のほか幅広い知識で患者と向き合うことが求められる。研修の意義は大きかった」と語る。また「現場レベルの話し合いで、仕事の特性にあった内容にすることができた」と入念な打ち合わせを振り返った。

 同科は、秋に実施する若手職員の人材育成プログラムにも新トレを導入。受講生に「仕事や日常生活に効果を広げてほしい」と期待する。また、作成中の同科HPで特徴のある取り組みとして紹介するほか、就職希望の若者が職場の研修制度を重視する傾向があることから就職説明会の資料などにも盛り込む考えだ。

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