奥州市内の小学生に国際リニアコライダー(ILC)への理解を深めてもらう出前授業は26日から始まった。同日は、同市江刺の玉里小(及川靖浩校長、児童44人)の4~6年生26人が、宇宙誕生の謎に迫る研究の一端を学んだ。

 授業は市ILC推進室が2015年から毎年実施。同室の佐藤智行さん(40)とトマス・アンナさん(34)が講師を務めた。佐藤さんは最大50キロに及ぶ地下トンネルの長さを校庭250周分と分かりやすく例えた。クイズで、研究の目的などを解説し、子どもたちは張り切って手を挙げた。アンナさんは「ILCが誘致されれば奥州市に国内外から約1万人の研究者やその家族がやってくる。地域の魅力を伝えられるよう今から考えてみよう」と呼び掛けた。

 6年の佐藤奏(かなで)君は「鉛筆や宇宙は素粒子からできていると知り驚いた。実現すれば世界でここだけの研究なので誇らしい」と声を弾ませた。

 出前授業は、12月まで9校で実施する。