「#Thank You From KAMAISHI」は、ラグビーW杯など三陸・釜石地域にとって特別なイベントが満載の2019年に、東日本大震災後の支援に対する「ありがとう」の気持ちを世界に発信する活動。今回は、9日に釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで行われたホタテガイとアカザラガイの貝殻を使ったモザイクアート壁画の完成除幕式の様子と、三陸鉄道のラッピング列車「スクラムいわてフィフティーン号」を紹介する。

除幕式を経て、釜石鵜住居復興スタジアムに飾られたモザイクアート壁画「ありがとう貝画」

虎舞や製鉄所、鮮やか

「ありがとうの手紙」を披露する中学生

 釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで9日行われた、モザイクアート壁画「ありがとう貝画」完成除幕式には、中学生の代表ら約80人が出席。地元の鵜住居青年会が虎舞を披露して開式を盛り上げた。

 野田武則市長や唐丹中3年の矢内舞さん(14)ら6人がテープカットすると、大漁旗風の縦2・5メートル、横12メートルのモザイクアート壁画が青空の下にお目見えした。

 中学生たちは震災の経験を基に、復興支援に想いを寄せてくれた世界の人々や身近な人への感謝を込めた歌「ありがとうの手紙 #Thank You From KAMAISHI」を披露。

かまいし絆会議を代表してあいさつする矢内舞さん

 「ありがとうの言葉だけじゃ この想い伝えきれないよ」「これからはぼくたちが釜石の未来をつくる-」。子どもたちの歌声に会場から大きな拍手が送られ、涙ぐむ人もいた。

 モザイクアートは釜石の全小中学生で組織する「かまいし絆会議」がデザインを考案。「ありがとう」の文字やラグビーボール、虎舞、SL、製鉄所など釜石を代表するモチーフを盛り込んだ。同会議メンバーや市民らが、貝殻約6千枚に黄や青などの色を塗り、張り合わせて制作した。

 矢内さんは「みんなで協力して一つのものを作り上げられて良かった。(スタジアムの)目立つところにあってうれしい。釜石は壊滅的な被害を受けたけれど、たくさんの支援に助けられた。これから感謝の気持ちを持って世界中の人を出迎えたい」と誓った。

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ゆるキャラも走って応援 「フィフティーン号」運行 三鉄

三陸鉄道リアス線久慈-盛駅間を運行している「スクラムいわてフィフティーン号」

 2019年を岩手のゆるキャラみんなで盛り上げよう-。県内自治体マスコットキャラクターなどのラッピング列車「スクラムいわてフィフティーン号」が三陸鉄道リアス線久慈-盛駅間(163キロ)で運行されている。

 ラッピングは、ラグビーワールドカップ2019釜石開催実行委が企画。日本代表の赤白のユニホームを着たラガーそばっち、ラガーかまリンのほか、久慈市のアマリンなど35体をデザイン。

 三陸の景色と大会会場の釜石鵜住居復興スタジアムも描いた。マスコットキャラクター一丸となって大会の盛り上げを沿線住民や観光客に呼び掛ける。

ラグビー日本代表のユニホームを着た県内自治体のマスコットキャラクターなど35体などがデザインされている

 一日2~3本運行。同実行委の小田島徳子さんは「オール岩手で県外や世界中からのお客様をお迎えするため、三陸鉄道に協力いただきながら、沿岸全域でおもてなしの雰囲気を作り上げたい」と語る。